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■紅茶の淹れ方ポイント 1. 沸騰したての熱湯を使う: 茶葉の風味を最大限に引き出すために、沸騰したての新鮮な熱湯を使いましょう。2. ティーポットやティーカップを温める: ティーポットやティーカップをあらかじめ湯通しして温めておくと、抽出したお茶の温度を保つことができます。3. 茶葉の量とお湯の量(茶葉とお湯の適切な割合): 熱湯150ml~160mlに対して茶葉ティースプーン1杯(2g~3g)が目安です。 好みに応じて茶葉の量を調節してください。4. 抽出時間(蒸らし時間): 理想的な抽出時間は茶葉の種類によって異なります。紅茶の場合、3~5分の抽出時間を目安にしてください。好みに応じて抽出時間を調節してください。5. かき混ぜる:ティーポットの中の紅茶を軽くかき混ぜると、風味が均等になります。6. ミルクが先か紅茶が先か: 紅茶を入れる前にミルクを入れるか、入れた後にミルクを入れるかについては、現在も議論が続いています。しかし、ミルクを注いだ後にミルクを入れる方が、ミルクが焦げるのを防ぎ、好みの濃さにコントロールすることができます。  ___ 紅茶の淹れ方は、個人の好みや国や地域、文化的伝統、使用する茶葉や品質、利用シーンなどにより、多種多様です。 ヴィクトリア朝の時代から現代まで、推奨されている代表的な紅茶の淹れ方について、いくつかご紹介させていただきます。  ■日本紅茶協会 のゴールデンルール 1. やかんに汲みたての水を入れて、火にかけ沸騰させます。5円玉くらいの泡がボコボコ出ている状態が目安です。 2. 紅茶をいれる前に、まずポットとカップにお湯を注ぎ、全体を温めておきましょう。 3. 温めたポットに、ティースプーン1杯(2~3g)を1人分として、人数分の茶葉を入れます。細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にするのが目安です。 4. 沸騰したてのお湯を人数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らして下さい。この時、沸騰したお湯を勢いよく注ぐのがコツ。(1杯分150~160mlが目安) 5. 蒸らす時間は、細かい茶葉は2分半~3分、大きい茶葉は3~4分が目安です。(ミルクティーのときは、やや長めに)その間ポットにティーコジーやティーマットを使うとさらに保温効果が上がります。おいしい紅茶をいれるには、温度を下げないことがポイント。 6. ポットの中を、スプーンで軽くひとまぜ。 7. 茶こしで茶ガラをこしながら、濃さが均一になるようにまわし注ぎしましょう。“ベスト・ドロップ”と呼ばれる最後の一滴まで注いでください。 (Source:   日本紅茶協会 https://www.tea-a.gr.jp/make_tea/ )   ■イギリス王立科学会 の完璧な紅茶の淹れ方 (2003) How to make a Perfect Cup of Tea - The Royal Society of Chemistry 2003年にイギリスの王立化学会がプレスリリースで示した紅茶の淹れ方。 1. 新鮮な軟水を汲み、やかんに入れて沸騰させる。必要な量だけ沸騰させる。時間と水と電力の無駄を省く。 2. お湯が沸騰するのを待つ間に、1/4カップの水を入れた陶器のティーポットを電子レンジに入れ、フルパワーで1分間加熱する。カップ4分の1の水を入れた陶器のティーポットを電子レンジに入れ、フルパワーで1分間加熱する。 3. やかんが沸騰するのと同時に、電子レンジで加熱したポットから水を切る。やかんのお湯が沸騰するのと同時に、電子レンジで加熱したポットからお湯を切るようにします。 4. カップ1杯につきティースプーン1杯の紅茶をポットに入れる。 5. 沸騰したらポットをやかんに移し、茶葉に注ぎ、かき混ぜる。 6. そのまま3分間抽出する。 7. カップは陶器のマグカップか、お気に入りのマグカップが理想的です。 8. まずミルクを注ぎ、次に紅茶を注ぎます。濃厚で魅力的な色になるように。 9. 好みで砂糖を加える。 10. 摂氏60度から65度の間で飲む。 (Source : The Royal Society of Chemistry   https://www.rsc.org/ )   ■W・H・ユーカース「オールアバウトティー」 のゴールデンルール (1935) ニューヨークタイムズの記者などを経て『ティーアンドコーヒートレードジャーナル』の主筆を務めたジャーナリスト、W・H・ユーカースがお茶に関する世界的な名著『オールアバウトティー (ALL ABOUT TEA)』の中で示したもの。 1. Use good quality tea leaves. 良質の茶葉を使う 2. Warm the tea pot before hand. ティーポットを温める 3. Measure the...

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UVA ウヴァ ■産地:  スリランカ中央高地、東南側のウヴァ地区。  ■摘採時期: 1年中 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 8~9月 ■特徴: 世界三大銘茶の一つ。 High Grown Tea(1200m以上の高地で栽培されている紅茶)。 タンニンの含有量が多く、Pungentと表現される濃厚な渋みとコクのある味わいがある。 乾季となる8~9月のクオリティーシーズンに摘まれる紅茶には、独特な「ウヴァ・フレーバー」と呼ばれるメントール系の刺激的な香りが顕れる。 また、極上のウヴァはティーカップの縁に「ゴールデンリング」という金色の輪を描き出し珍重されている。 〈シェドゥーブル〉 ウヴァ紅茶   DIMBULA ディンブラ ■産地:  スリランカ中央高地、西側のヌワラエリヤより少し低いディンブラ地区。  ■摘採時期: 1年中 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 1~3月 ■特徴: 世界で最も有名なセイロンティーとされる。 High Grown Tea(標高1200m以上の高地で栽培されている紅茶)。 繊細な薔薇のような香りと、Briskと表現される爽やかな渋み、マイルドな味わいが特徴。 多くの日本人が「紅茶」と聞いて思い描く味は、ディンブラの味であると言われる。 タンニンが少なく、アイスティーにもおすすめ。 〈シェドゥーブル〉ディンブラ 紅茶   NUWARA ELIYA ヌワラエリヤ ■産地:  スリランカ中央高地、西側の最も標高の高い山岳地帯。 ウバとディンブラの中間に位置する。  ■摘採時期: 1年中 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 8~9月、1~3月 ■特徴: High Grown Tea(標高1200m以上の高地で栽培されている紅茶)。 スリランカで最も標高の高い場所(1,800m以上)で栽培されてる高級紅茶。 「セイロンティーのシャンパン」と呼ばれている。  概して発酵度が低く、清清しい渋みと、芳香な花の香りが特徴。 ストレートティー向き。 〈シェドゥーブル〉ヌワラエリヤ 紅茶   KANDY キャンディ ■産地:  スリランカの古都キャンディ周辺  ■摘採時期: 1年中 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 1~3月 ■特徴: Medium Grown Tea(標高600~1200mの産地で栽培されている紅茶)。 渋みは少なく、コクと甘みがあるのが特徴。 スリランカ国内では最もポピュラーな紅茶。   RUHUNA ルフナ ■産地:  スリランカの島南端近く  ■摘採時期: 1年中 ■特徴: Low Grown Tea(標高600m以下の産地で栽培されている紅茶)。 個性的なスモーキーな香りを持ち、力強く濃厚な味わいが特徴。  特に中近東諸国で人気。 〈シェドゥーブル〉ルフナ 紅茶

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  DARJEELING ダージリン ■産地:  ヒマラヤ山麓、ネパールとの国境近くに位置するダージリン地方 ■摘採時期: 3月~11月 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 3~4月(ファーストフラッシュ)、5~6月(セカンドフラッシュ)、10~11月(オータムナル) ■特徴: 世界三大銘茶の一つ。 「紅茶の王様」、「紅茶のシャンパン」と呼ばれ、世界でも最高峰の紅茶として珍重されている。  その素晴らしい香りが特徴的で、セカンドフラッシュの極上品には特有のマスカットフレーバーが顕れる。 オーソドックス製法で作られるOPタイプが多い。 〈シェドゥーブル〉ダージリン ティー   ASSAM アッサム ■産地:  インド北東の端、ヒマラヤ山脈の麓に広がる大平原、アッサム地方 ■摘採時期: 3月~11月 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 6~8月(セカンドフラッシュ) ■特徴: 世界最大の紅茶産地。 セカンドフラッシュのゴールデンチップスを多く含んだ最高級品は、モルティーな香りと甘味とコクのある深い味わいが特徴的である。 生産量の約80%はCTC製法で作られている。 〈シェドゥーブル〉アッサム ティー   NILGIRI ニルギリ ■産地:  南インド西ガーツ山脈のニルギリ高原 ■摘採時期: 1年中 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 8~9月、1~2月(ウィンターティー) ■特徴: ニルギリは現地語のタミル語で「青い山=ブルーマウンテン」という意味。 地質や気候がスリランカに近く、セイロン紅茶に似た風味をもつ。 味・香りともにクセがないためブレンド用紅茶としても使われている。 約80%がBOPタイプ。   DOORS ドアーズ ■産地:  インド北部、ダージリン地方とアッサム地方の中間 ■摘採時期: 3~11月 ■クオリティーシーズン(旬の時期) 10~11月(オータムナル) ■特徴: 香りや渋みやは少なく、さっぱりとした味わい。 ほとんどがブレンドティー用かティーバッグ用に使用されている。

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アフタヌーンティー 19世紀にイギリスの貴族・上流階級で始まった習慣。当時は上流階級の夕食の時間が遅かったため、昼食と夕食の間の空腹を埋めるために紅茶とパンの様な軽食を取る様になった。現在では形式化・作法化されている。 クリームティー デボンシャーティーとも呼ばれる。クロテッドクリームとジャムを添えたスコーンと紅茶の組み合わせ。 イレブンジズ イギリスにおいて11時頃のティーブレイク。近年減ってきたと言われている。 ハイティー もともとスコットランドの習慣。午後6~7時ごろの食事。紅茶は飲まない場合も多い。 ブレックファストティー 朝食の時に飲む紅茶。濃い水色と強い風味のブレンドティーにミルク・砂糖を入れて飲まれる場合が多い。 ナイトキャップティー 就寝前に飲む紅茶。体を温める為に飲んだとされる。

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ティーカップ&ソーサー 紅茶の香りを楽しめる様にあまり広がりすぎない方が望ましい。内側は白色の方が紅茶の水色が分かる。 ティーコージー ティーポット上にかぶせて紅茶の温度が下がるのを防ぐ布などでできたカバーのこと。 ティーストレーナー ティーポットからカップに注ぐ際に茶殻が入るのを漉す器具もしくはティーポット自体に内蔵している網状の漉し器。 ティースプーン ティーポットの中に入れる茶葉を量ったり、紅茶に砂糖を入れたり、様々なシチュエーションで使用する。ティーカップのデザインイメージと合わせるとコーディネートしやすい。 ティーポット 茶葉を入れ、熱湯を注いで蒸らす容器。球形に近い方が対流が良く起こり、ジャンピングが活発になるとされている。アフタヌーンティー等でお客様をもてなす場合はできれば大きめのものをそろえたい。 ティーバッグ 茶葉を紙、不織布、ナイロン等で包みそのままお湯を入れて抽出できるようにしたもの。中の茶葉の品質が良ければおいしい紅茶が抽出できる。 サモワール ロシアで紅茶を飲むときのお湯を保温する容器。中に炭が入っていて、お湯を温める。 ティーキャディー 紅茶を保管する容器。湿気、移り香、直射日光を避けれる密封できる容器が望ましい。 タイマー 紅茶の抽出時間を正確に計るもの。一般的には砂時計が使われるが、茶葉のサイズによって抽出時間が異なるためキッチンタイマーの方が適している。 ケトル 湯を沸かす器具。紅茶をいれる場合は電気ポット(温度が低い、空気が抜けている)、鉄製のやかん(鉄分と紅茶のタンニンが結びつき水色を黒ずませる)を避けてください。 シュガーポット 砂糖入れ。ティーカップ等と同じ色・デザインの方がティーテーブルをコーディネートしやすい。 ミルクピッチャー ミルク入れ。コーヒー用の金属製のクリーム入れよりも陶器製の方がテーブルコーディネートがしやすい。 ボーンチャイナ 17世紀に欧州で誕生した磁器。動物の骨灰を粘土に混ぜて強度を高めてある。 ホットウォータージャグ お湯さし。各自のカップに入っている紅茶の濃さを調節するためのもの。ポットにさし湯をする場合は沸きたての熱湯を注ぐためこの用具はあまり使用しない。 ケーキスタンド アフタヌーンティー用の器具。ケーキ、スコーン、サンドイッチを綺麗に盛り付けできる。2段のものと3段のものが一般的。 メリオール 漉し器が内蔵されている円筒形のガラスポット。元々フランスで開発されたコーヒー用の抽出器。漉し器を下げ過ぎると茶葉から雑味が抽出される。

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