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【Fruit Infusion / Fruit Tea フルーツティーとは】 フルーツティーとは、紅茶の代わりに、茶葉を一切使用せずに、ドライフルーツ、ハーブ、スパイスなどをブレンドして作られる果実茶です。1970年代にドイツやオーストリアで誕生した、ビタミンやミネラルたっぷりのノンカフェインのフルーツハーブティー。 ノンカフェインで、ビタミン豊富な健康的なお茶として欧米を中心に愛飲されています。 フルーツティーは、一般的に、ローズヒップ(ばらの実) ・ハイビスカス・アップルをベースに、他のドライフルーツやハーブとフレーバーをブレンドして作られています。 ビタミンの王様と呼ばれるローズヒップや、クエン酸やカリウムを含むハイビスカスなど、ビタミンやミネラルが豊富なフルーツやハーブをたっぷりとブレンドしているため、美容や健康を気にする方にもおすすめです。    ・・・・・・・    【Chef-d'oeuvre シェドゥーブル フルーツティー 】 シェドゥーブルでは、素材と品質、味香りにこだわり、世界中から厳選したドライフルーツやハーブを独自のレシピでブレンドしております。 シェドゥーブルだけのオリジナル・フルーツティーを限定でご紹介させていただきます。 https://chef-doeuvre.shop/collections/herbtea 彩り豊かなフルーツとハーブが織りなす、フルーツティーの綺麗なロゼ色と、甘酸っぱい果実の風味をお楽しみください。    ・・・・・・・ 【Chef-d'oeuvre シェドゥーブル フルーツティー ヴァージンカクテルティー】 カクテル風味のフルーツティー。彩り豊かな果実やハーブに芳醇なリキュールの香りを織り込んだ、ノンカフェイン・ノンアルコールのフルーツカクテルです。   [VIRGIN COCKTAIL TEA] フルーツティー サングリア フルーツティー キールロワイヤル フルーツティー ピニャコラーダ フルーツティー ピーチ ダイキリ フルーツティー グレープフルーツ モヒート   [CONCEPT] ●ノンアルコール。 お酒の風味のフルーツティー。 アルコールを使用せずにワインやカクテルの風味をフルーツやハーブと香料で再現。 ●ドライフルーツやハーブをベースに、ワインやリキュールのフレーバーを 独自に調合してブレンドし、お酒の香りと味わいが楽しめるノンアルコール・ティー。 ●大人の紅茶。 パーティーシーンに一緒に楽しむドリンク。[VALUE] ノンアルコールですが、お酒の芳醇な香りを酔わずに楽しむことが出来ます。 ●パーティーシーンでお酒が飲めない時に。 ●アルコールは飲めないが、気分だけでも楽しみたい時に。 ●飲酒運転防止に。 ●妊婦の方や、お酒が苦手な方に。 ●ウィークデーの昼間のパーティーで、お酒に酔えない方に。 ●ワインやリキュール、ソーダ等を加えて、自分スタイルのオリジナルドリンクに。   ・・・・・・・    【フルーツティー の美味しい淹れ方】(ホットティー) 1)事前に湯通しして温めたホットティー用ポットに、茶葉(4g×カップ数分) または ティーバッグ(4g×カップ数分)を入れます。   2)ティーポットに、熱湯 160ml×カップ数分を注ぎ、フタをして8分~10分間蒸らします。 ※ティーカップ2杯分の場合、茶葉=ティースプーン山盛2杯(8g)、またはティーバッグ2個(8g)。 注ぐ熱湯の量は320ml。 3)ティーカップに注ぎ分けます。 4)お好みで、グラニュー糖やはちみつを入れてお楽しみください。   【アイス・フルーツティー の美味しい淹れ方】(オンザロックス) 1)事前に湯通しして温めたホットティー用ポットに、茶葉(4g×グラス数分) または ティーバッグ(4g×グラス数分)を入れます。    2)ティーポットに、熱湯80ml(ホットティーの時の半分の湯量)×グラス数分を注ぎ、フタをして 10分間蒸らします。 結果として"2倍の濃さのフルーツティー"を作ります。   ※グラス2杯分の場合、茶葉=ティースプーン山盛2杯(8g)、またはティーバッグ2個(8g)。  注ぐ熱湯の量は160ml。 3)氷を沢山入れたティーサーバーに、茶漉しを使って、"2倍の濃さのフルーツティー"を一気に注いで冷やします。  4)氷をたっぷり入れたグラスに注ぎます。   ・・・・・・・    【フルーツティー  アレンジ・レシピ】   ■スパークリング・フルーツティー (フルーツティー・ソーダ)    (材料)  ・フルーツティー (茶葉またはティーバッグ)・炭酸水 (ソーダ / トニックウォーター /お好みで、ジンジャーエール や サイダー、炭酸ジュースなど)・グラニュー糖 または 蜂蜜 (用意するもの) ・ティースプーン×1・ティーストレイナー(茶漉し)×1・ティーポット×1・ティーサーバー×1・グラス×人数分1)事前に湯通しして温めたホットティー用ポットに、必要量の茶葉またはティーバッグ (4g×グラス数分)を入れます。   2)ティーポットに、熱湯約40ml(ホットティーの時の1/4の湯量)×グラス数を注ぎ、フタをして約10~15分間 長めに蒸らします。 結果として"4倍の濃さのフルーツティー" を作ります。    ※グラス2杯分の場合、茶葉=8g(または、ティーバッグ4g×2個)。注ぐ熱湯の量は約80ml。   ※お好みで、グラニュー糖や蜂蜜を加えてください。 3)氷を沢山入れたティーサーバーに、"②"で作った濃厚なティーを、茶漉しを使って注ぎ、“4倍の濃さのアイス・フルーツティー” を作ります。 4)“3)”で作った“4倍の濃さのアイス・フルーツティー”に炭酸水(1杯あたり約70ml×人数分/グラス数)を加えます。 5)氷をたっぷり入れたグラスに注ぎます。  ※ワイングラスやシャンパングラスもおすすめです。 シャンパンロゼのような美しい水色をお楽しみいただけます。   ■フルーツティー・ポンチ お好みのフレッシュ・フルーツ(リンゴやオレンジ、イチゴ、キウイ、バナナなど)を一口大にカットして、「スパークリング・フルーツティー」を加えれば、オリジナルのフルーツポンチをお楽しみいただけます。     ■フルーツティー・カクテル (フルーツティー&フレッシュジュース)  (材料)  ・フルーツティー (茶葉またはティーバッグ)・フレッシュジュース(100%果汁) (オレンジジュース、アップルジュース、グレープフルーツジュースなど)(用意するもの) ・ティースプーン×1・ティーストレイナー(茶漉し)×1・ティーポット×1・ティーサーバー×1 ・グラス×人数分1)事前に湯通しして温めたホットティー用ポットに、必要量の茶葉またはティーバッグ(4g×グラス数分)を入れます。   2)ティーポットに、熱湯約40ml(ホットティーの時の1/4の湯量)×グラス数を注ぎ、フタをして約10~15分間 長めに蒸らします。 結果として"4倍の濃さのフルーツティー" を作ります。  ...

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世界の紅茶メーカー(ブレンダー、パッカー)は、それぞれの国でそれぞれの地域の消費者の好みに合わせたオリジナル・ブレンド紅茶を作っています。 例えば、ロシアでは、濃厚な紅茶を主体にブレンドしており、世界でも紅茶消費量が多いアイルランドでは、コクがある香味と濃い褐色の水色が特徴の伝統的ブレンドが、ミルクティーとして飲まれています。一方、アラブ諸国では、ライトなテイストでミントの香りをつけた紅茶がブレンドされています。 これらのブレンド紅茶には、それぞれの企業でユニークなブランド名がつけられており、紅茶文化発祥の国であるイギリスでは、歴史上のロイヤルファミリーの名前をつけた「クイーン・アン ティー」や「デューク・ウェリントン ブレンド」などの紅茶も見受けられます。 ■ブレックファスト・ブレンド イギリスの代表的なブレンド紅茶としては、まず朝食時の紅茶として、「イングリッシュ・ブレックファスト」ブレンドがあります。往時のイギリスでは、中国のキームン紅茶が、ブレックファスト(朝食)にスクランブルエッグやマフィンなどと合う最適な紅茶と考えられていましたが、現在のブレックファスト・ブレンドは、通常、1)アッサム紅茶(濃い水色、濃厚な風味 を出すため)、2)セイロン紅茶(キリッとした爽快さ を出すため)、の2種類をブレンド、または上記に3)アフリカ紅茶(赤銅色、深みとコク を出すため)を加えた3種類をブレンドし、フライドエッグ、ベーコン、マーマレードなどが並ぶイギリスの朝食メニューにマッチした紅茶となっています。一般的にイングリッシュ・ブレックファストは「味の強さ」が特徴です。 また、「アイリッシュ・ブレックファスト」ブレンドの場合は、アッサムCTC、ケニアCTCをより多くブレンドする傾向があり、一般的に、カップ水色は深く濃い赤銅色で、力強い風味となっています。 ■アフタヌーン・ブレンド 午後の歓談や、午後の休憩時などのためには、「アフタヌーンティー・ブレンド」、「アフタヌーン・ブレンド」という紅茶がブレンドされています。力強い風味の「ブレックファスト・ブレンド」とは対照的に、午後のひとときを優雅に過ごすため、またリフレッシュするためにマイルドな風味が求められます。そのため「アフタヌーン・ブレンド」には、 1)繊細なダージリンと2)香り高いセイロン高地産紅茶、または3)中国のキームン紅茶がよく使われています。また、優雅な香りを出すために、ベルガモットやジャスミンの香りをブレンドした「アールグレイ」や「ジャスミンティー」も人気です。一般的にアフタヌーン・ブレンドは「香りの良さ」が特徴です。その他では、サンドウィッチやスコーン、ケーキなどと一緒に楽しむ場合に、紅茶に少しコクを出すためにセイロンに中国の雲南紅茶やアッサム、インドネシア紅茶などをブレンドしているものもあります。 以上のような、「ブレックファスト・ブレンド」や「アフタヌーン・ブレンド」は、一日のシーン別に合わせて作られているわけですが、必ずしも、どの紅茶をどの時間に飲まなければならないという決まりはありません。食文化や食生活は時代とともに変化していますし、その時々の季節や天候、場所、雰囲気、合わせるフーズ、そして紅茶を一緒に飲む相手などによって、そのシーンに最適な紅茶は変わって来るでしょう。 紅茶は嗜好品ですので、好みの香りや味わいは十人十色だと思います。自分好みの味わいを知るために、色々な紅茶を様々なシーンで飲み比べてみて、貴方の最高の一杯、最高のティータイムを見つけてみてはいかがでしょうか。 ******* ★シェドゥーブル オリジナル・ブレンド・ティー for Valued Customer 【オーダーメイドティー】のご案内 「貴方の最高の一杯」のために、シェドゥーブルではオーダーメイドでオリジナルブレンド紅茶の制作を承っております。世界に一つだけ、貴方だけのオリジナル・ブレンド・ティーを創ってみませんか?https://chef-doeuvre.shop/pages/made-to-order-tea   次のような方には、特におすすめです。 1.市販のお茶に満足できず、自分だけの特別な紅茶を作りたい方2.自分好みの香りを楽しみたい方、好きな香りと味わいの紅茶でリラックスしたい方3.イベントや記念日にオリジナルギフトを贈りたい方4.ブライダルの引出物、プティギフトにオリジナルな紅茶を用意したい方5.独自のPRをしたいスクールや企業様(オリジナル商品、オフィスユース、オリジナルギフト、プレミアムオファー等) シェドゥーブルでは、個人のお客様はもちろんのこと、大手企業や有名ホテル、高級レストラン、パティスリー、スクール等、多方面でオーダーメイドのオリジナルティーを提供させていただいており、高い評価を頂いております。 ”One & Only” の紅茶を楽しんでみませんか? ⇒ お問い合わせ    シェドゥーブル 【オーダーメイドティー】   https://chef-doeuvre.shop/pages/made-to-order-tea  E-mail: info@chef-doeuvre.info

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紅茶の等級(グレード)分類は、茶葉の大きさや品質、形状、製造方法により細かく分類されていますが、世界標準の等級基準はなく、各生産国によって異なっています。紅茶において最も基本的なグレードは、OP(オー・ピー)もしくはOrange Pekoe (オレンジ・ペコー)と呼ばれています。ペコー (Pekoe)という言葉は、中国語で白い産毛を意味する白亳(pak-Ho)に由来しています。一方、オレンジ・ペコーの オレンジ (Orange)という言葉の由来については、19世紀にインドとセイロンで紅茶の生産が盛んになった時期に中国から移植した白毫種の新芽が、酸化発酵して産毛がオレンジ色になったことから、オレンジ・ペコーと名付けられたという説の他、中国人が昔、茶葉への香り付けにオレンジの花を使用したことから来ているという説や、茶貿易で権勢をふるったオランダ人の商館がオレンジ色だったことから来ているという説があります。いずれにしても、今日、オレンジ・ペコーとは、摘み取られた若い茶葉を指します。茶葉の大きさによって、必ずしも品質に差があるわけではありませんが、蒸らし時間が違ってくるため、おいしく飲むためにはサイズが揃っている方がムラなく抽出できます。     紅茶のグレードは大きく分けて次の5つのカテゴリーに分類されます。 ① ホールリーフ(茶葉そのままの大きさ)- 基本グレード: OP(オレンジペコー)7~11mm ② ブロークン(細かくカットしたもの)- 基本グレード: BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー) 2~3mm ③ ファニングス(ブロークンより細かくカットしたもの)- 基本グレード: BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス) 1~2mm ④ ダスト(ファニングスよりもさらに細かい粉状のもの)- 基本グレード: D(ダスト)1mm前後 ⑤ CTC(Crush Tear Curl:押しつぶす・引き裂く・丸める。 CTC製法により作られたもの) これらのグレードは、生産国によって異なりますが、一般的に以下のように細分されています。 Whole Leaf ホールリーフ FOP 茶樹の茎の最先端の最も若い新芽の部分。 OPのうち、Tip(ティップ=新芽/芯芽)が一定量含まれている上質な若葉を指す。 ティップが多いほど上質とされ、ティップの多さに応じてさらに細かく等級分類されている。 品質の良さを表す一つの目安。 フラワリーとは、花のような香りを意味し、上質な茶葉の形容に用いられる。 フラワリー・オレンジ・ペコー GFOP FOPの中で、黄金色をした上質な新芽、Golden Tips(ゴールデンティップス)が含まれているFOPの上級グレード。 ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー TGFOP FOPの中で、黄金色をした上質の新芽、Golden Tips(ゴールデンティップス)が多く含まれているFOPの上級グレード。 ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー STGFOP TGFOPの中で、銀白色をした上質の新芽、Silver Tips(シルバーティップス)が多く含まれているFOPの上級グレード。 シルバー・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー FTGFOP 非常に優れた品質のFOP。 TGFOPよりさらにTipsを多く含んだ、最上級のグレード。 この等級は、北インド、主にダージリンの上質な茶葉に用いられている。 ファイネスト・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー  OP 先端から2枚目の葉。 FOPの次に若い茶葉。 FOPより大きく、長さが7~12mmの細長い茶葉を、ねじって仕上げられている。 ティップはほとんど含まれていない。 オレンジ・ペコー P 先端から3枚目の葉。 OPの下の部位にある葉。 OPより短い。 ティップは含まれていない。 ペコー PS 先端から4枚目の葉。 Pの下の部位にある葉。  短く太い。 ペコー・スーチョン S 先端から5枚目の葉。 PSの下の部位にある大きな葉。 細長くねじられている。 しばしば中国の燻製茶(ラプサンスーチョンなど)に使用される。 スーチョン Broken Leaf ブロークンリーフ FBOP FOPのリーフを細かくカットしたもの。 ティップの多さに応じてさらに細かく等級分類されている。  フラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコー TGFBOP TGFOPのリーフを細かくカットしたもの。 黄金色の新芽、Golden Tips(ゴールデンティップス)が多く含まれている。 GFBOPの上級グレード フラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコー GFBOP GFOPのリーフを細かくカットしたもの。 黄金色の新芽、Golden Tips(ゴールデンティップス)が含まれている。 GBOPの上級グレード。 ゴールデン・フラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコー GBOP GFOPのリーフを細かくカットしたもの。 黄金色の新芽、Golden Tips(ゴールデンティップス)が含まれている。 ゴールデン・ブロークン・オレンジ・ペコー BOP OPのリーフを細かくカットしてふるいにかけ、2~3mmの長さに仕上げられた茶葉。 ホールリーフより短時間で抽出することができる。 ブロークン・オレンジ・ペコー BP Pリーフをカットしたもの。BOPに比べるとやや大きめだが、同様に抽出時間は短い。 ブロークン・ペコー BPS PSリーフを細かくカットしたもの。BPよりもやや大きめ。 ブロークン・ペコー・スーチョン Fannings ファニングス BOPF BOPより小さいサイズのものを細かくカットして作られたもので、より早く抽出が出来、水色が濃く、風味が強い。1~2mmの茶葉。 ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス Dust ダスト D ファニングスよりもさらに細かい粉状のもので、最小のグレード。抽出時間が早いため、主にティーバッグに用いられている。 ダスト CTC CTC リーフティーをcrush(押し潰す)、tear(引き裂く)curl(粒状に丸める)するCTC製法で、顆粒状に作られた形状の茶葉。アッサムやケニア、ティーバッグに多く用いられている。 シー・ティー・シー     ※ グレードに付帯する形容詞について 紅茶園や紅茶会社では、特に優れた品質のものについて、上記グレードに末尾に”1”をつけたり、独自に特徴を表す形容詞をつけることがあります。...

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「チャ」茶の樹は、ツバキ科ツバキ属の多年性の常緑樹で、学名を「カメリア・シネンシス 」(Camellia Sinensis (L) O.Kuntze)といいます。 「茶」は、この茶の樹の生葉(主に新芽と若葉)を摘んで加工したもので 紅茶も緑茶も烏龍茶も、元は全て同じお茶の樹から作られています。  大きな違いはその加工方法(主に発酵プロセスの違い)で、加工方法の違いにより種類や特徴が異なる「茶」が生産されています。 産地の環境、気候、風土、標高により、紅茶・緑茶・烏龍茶など、それぞれの「茶」の種類の栽培と加工に適した品種と栽培・製造方法があります。 茶葉にはポリフェノールが豊富に含まれていますが、日本や中国などで多く飲まれている緑茶は、茶葉を収穫してすぐに加熱処理して茶葉中の酵素を失活させて製造するため、その成分は新鮮な茶葉とほとんど変わりません。一方、世界の茶生産の 8 割を占める紅茶は、その発酵工程でカテキン類を含むポリフェノールが酵素により酸化発酵して複雑な組成の混合物となり、茶葉の色と香味が変化して芳醇な味わいを生み出しています。    【茶樹の品種】 1)小葉種 ~ 中国種 小葉種は潅木性(放置しても樹木にならないもの)で、葉は小さくアミノ酸含有量が多く、主に緑茶向き品種といわれています。 耐寒性に優れ、厳しい気候条件に耐えうるため高地における紅茶用品種としても使用されます。しかしながら収量が少なく、しばしば高級茶となることがあります。主な生育地域は中国、日本、インドのダージリン、スリランカ、ロシア、トルコなどです。   2)大葉種 ~ アッサム種 大葉種は喬木性(放置すると樹木になるもの)で、葉は大きいが葉脈が軟質でタンニン含有量が多く、紅茶や烏龍茶向き品種といわれています。耐寒性がなく、温暖な気候地域に生育します。葉が大きいため収量が多いのが効率的です。主な生育地域はインドのアッサム、雲南省、スリランカ、アフリカ、インドのダージリンの低地などです。    【紅茶の品種】 葉や生育の形態学的特徴や地理的原産地から、カメリア・シネンシスは3つの分類群に大別されています。 その他に、中国種とアッサム種を掛け合わせたハイブリッドや優良な品質の茶樹から選抜育成されたクローナル種があります。中国種とアッサム種を交配した雑種(ハイブリッド)は、China Hybrid(中国交配種), Assam Hybrid(アッサム交配種)と呼ばれています。   1)中国種  (China Variety)   Cameria sinensis var. sinensis (L.) O. Kuntze 中国西南部が起源とされる茶の系統。 葉のサイズが小さい灌木タイプ。 カテキン含有量が少なく、酵素の活性も弱く酸化発酵がしにくいことから、一般に緑茶向きとされており、中国、日本などの緑茶生産国で栽培されています。 19世紀にアッサム種が発見されるまでは、お茶を作るためには中国種しかなかったために、インドやジャワなどにも種子が持ち出されて栽培されました。インドのダージリンやスリランカのハイグロウン(高地産)地域などでは、今でも古い中国種の茶樹が残っており、100年以上の樹齢を持つ茶樹もあります。また、中国種は寒さに強いことから、イラン、グルジア、トルコなど冬の寒さが厳しいところで栽培されています。中国種は、水色が薄く、香りが良く、渋みが比較的少ないことが特徴です。ストレートに向いています。    2)アッサム種 (Assam Variery)   Cameria sinensis var. assamica 1823年に英国人ブルースがインド・アッサムの奥地シブサガールで発見した茶の系統。 中国種と比べて葉のサイズが大きい喬木タイプ。カテキン含有量が多く、酵素の活性が強く発酵しやすいことから、紅茶向きとされています。 収穫量が多く、アッサム地域はもちろんのこと、スリランカのローグロウン(低地産)、インドネシア、ケニアなど紅茶の新興産地では、ほとんどアッサム種が導入されています。アッサム種は、赤く濃い水色、まろやかな香り、渋みとコクのある深い味わいが特徴です。 ミルクティーにも向いています。     3)カンボジア種 (Cambodia Variery)  Cameria sinensis var. assamica spp. lasiocalyx カンボジアで栽培されている品種。 カンボジア種の紅茶は、琥珀色から赤みを帯びた深みのある茶色の水色で、フルーティで花のような香りを持ち、柔らかな風味が特徴です。   ◆クローナル種 (Clonal Variery)  クローナル種とは、品質を改良をし、良質な紅茶を増やすために優良品種から挿し木をして作られたもので、ダージリンでは、AV2などが優良なクローナル種として評価されています。  ●有名なクローナル種(China Hybrid): B157(Bannockburn 157)、 P312(Phoobsering 312)、 AV2(Ambari Vegetative 2) ●Tea Research Association による開発・承認により、29種類のクローナル種が登録されています。クローナル種は、天候への耐性、病害虫への耐性、品質の改良、収穫量の増加、を目的に栽培されています。一般的にクローナル種のダージリンは、花蜜のようなフラワリーな香りと甘味のあるボディーが特徴です。   ダージリンの多くの茶園では、品質および収量の改良を目指し、クローナル種への変換、オーガニックへの変換が進んでいます。   〈ダージリンのクローナル種〉   Cultlvars  Origin Flavour Potential 1 Tukdah 145  Assam hybrid  Average 2 Bannockburn 668  Assam hybrid  Very Good 3 Bannockburn 777 China hybrid Average 4 K...

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紅茶をおいしく淹れるのに最適な水とは、どのような水でしょうか? 水の硬度 ~ 紅茶に合う水は軟水か、硬水か? 紅茶に合う水は、紅茶本来の味わいや香りを十分に引き出すためには、基本的に軟水が良いとされています。 

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